あなたは今、どうやって息をしていますか?
意識していなかった人も多いのではないでしょうか。実は、呼吸は心と体の状態に深く関わっています。浅い呼吸はストレスや集中力の低下を招くことも。
この記事では、「正しい呼吸とは何か」から、リラックス効果のある実践的な呼吸法までわかりやすく紹介します。
なぜ正しい呼吸が大切なの?
呼吸は、私たちの体を動かす“エネルギーのスイッチ”です。
吸うことで酸素を取り込み、吐くことで不要な二酸化炭素を排出します。
この酸素が細胞に届くことで、体内でエネルギーが生まれ、脳や筋肉が正常に働きます。
酸素が不足すると、まず影響を受けるのは脳の働き。
集中力の低下や頭の重さを感じるのは、浅い呼吸が原因のこともあります。
たった数分でも酸素が届かない状態が続くと、脳細胞はダメージを受けてしまうほど。
それほど「呼吸の質」は、私たちの生命活動に直結しています。
リラックスに効く呼吸法と鼻呼吸の効果
「深呼吸して落ち着いて」と言われたこと、ありますよね?
それは科学的にも正しいアドバイスです。
リラックス効果をもたらすのは、自律神経の中の副交感神経。
呼吸をゆっくり整えると、この神経が活性化し、体は“休息モード”に切り替わります。
特におすすめなのが鼻呼吸。
鼻で息を吸うことで、空気が温められ、湿度が保たれ、呼吸のリズムも自然とゆっくりに。
この穏やかな呼吸は副交感神経を刺激し、ストレスの軽減や心拍数の安定につながります。
💡ポイント
いつでもどこでも、意識的に「鼻から吸う・鼻から吐く」を心がけてみましょう。
それだけで、心と体の緊張がふっとゆるみます。
呼吸を整える練習法
呼吸は“練習”で整えられます✨
意識的に呼吸する時間をつくることで、自律神経が安定し、イライラや疲労感が軽減します。
ここでは2つのおすすめ法を紹介します👇
深呼吸(横隔膜呼吸)のやり方
「深く息を吸って」と言われても、胸だけで呼吸していませんか?
リラックス効果を高めたいときは、お腹を使った呼吸=横隔膜呼吸がポイントです。
やり方🫶
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背筋を伸ばして座る
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両手をお腹の上に置く
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鼻からゆっくり吸い、お腹をふくらませる
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口をすぼめてゆっくり吐く
お腹が上下に動くのを感じながら、1回につき約5秒かけて吸って、5〜7秒かけて吐くのが理想です。
数回繰り返すだけで、頭がスッキリしてくるのを感じられるでしょう。
四角呼吸(ボックスブリージング)
次に紹介するのは「四角呼吸(ボックスブリージング)」と呼ばれる方法。
スポーツ選手や軍関係者も取り入れている、集中力アップ+ストレスリセットに効果的なテクニックです。
やり方📏
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4秒かけて鼻から吸う
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4秒息を止める
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4秒かけてゆっくり吐く
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4秒止める
この「4・4・4・4」のリズムを数分間繰り返すだけで、呼吸と心拍が整い、驚くほどリラックスできます。
不安や緊張を感じたときに特におすすめです。
ひと目でわかるポイント
- ✅呼吸の質は、心・体・脳のすべてに影響する
- ✅鼻呼吸と深呼吸で副交感神経を活性化
- ✅四角呼吸はストレス時の“リセットボタン”