レプチンは私たちの食欲や体重管理に大きく関わるホルモンです。とくにダイエットや体重維持を考えている人にとって、その働きを理解することはとても大切。この記事では、レプチンの役割やグレリンとの関係、食欲への影響についてわかりやすく解説します。
レプチンとは?
なぜ私たちは「お腹がすいた」と感じたり、「もう満腹」と思えるのでしょうか?
この仕組みのカギを握るのがレプチンです。
✨ レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、「満腹ホルモン」とも呼ばれます。
体に十分なエネルギーが蓄えられていることを脳に伝える役割を持ち、体重を一定に保つために働いています。
レプチンの役割と働き
レプチンは脂肪細胞(アディポサイト)で作られる アディポカイン というシグナル物質のひとつです。
🧠 脳の視床下部にある受容体に作用し、食欲をコントロール。
🔥 さらに、エネルギー消費量も調整し、代謝を活発にする役割も持っています。
そのため、レプチンは「食欲のブレーキ」と「代謝のアクセル」の両方を担っていると言えます。
レプチンとグレリンの関係
食欲は「レプチン(満腹ホルモン)」と「グレリン(空腹ホルモン)」のバランスで決まります。
🍴 レプチン → 脳に「もう満腹!」と伝える
🍽️ グレリン → 「お腹がすいた!」という信号を出す
特に、空腹時や起床後はグレリンが高まり、食欲が強くなる傾向があります。
一方で、体に脂肪が多いとレプチンが分泌され、食欲を抑える方向に働きます。
食欲と体重への影響
ダイエットの大敵である「リバウンド(ヨーヨー効果)」には、ホルモンが関係しています。
📈 ダイエット後はグレリンが増えて食欲が高まりやすくなる
📉 レプチンがしっかり働くと、満腹感が得やすく体重維持に役立つ
このように、2つのホルモンのバランスが乱れると、体重の増減に直結してしまうのです。
ダイエットとレプチンの関係
レプチンの分泌量が下がると、体は「エネルギー不足」と感じ、食欲が増し省エネモードに入ります。
💡 レプチンが十分にあると…
・カロリー消費が高まる
・体温上昇や心拍数アップで代謝が促進される
・自然と食欲が抑えられる
そのため、ダイエット中は「レプチンが減りすぎない工夫」が重要になります。
レプチンが分泌される仕組み
レプチンの分泌量は 食事内容よりも体脂肪量に比例 します。
つまり、脂肪が多い人ほどレプチンが多く分泌され、脳に「もう十分」と信号を送ります。
⚠️ ただし、問題となるのが レプチン抵抗性。
レプチンが多くても、脳がその信号を受け取れない状態になり、常に空腹を感じてしまいます。これは肥満や代謝異常のリスクにつながります。
ひと目でわかるポイント
- ✅レプチンは脂肪細胞から分泌される「満腹ホルモン」で、脳に食欲を抑える信号を送り、体重管理をサポートする。
- ✅グレリン(空腹ホルモン)とのバランスが食欲や体重変化に大きく影響し、ダイエット後のリバウンドにも関わる。
- ✅レプチンが不足したり「レプチン抵抗性」が起こると、食欲が抑えられず太りやすくなるリスクがある。