消化酵素とは？

消化酵素は、食べ物を「栄養として吸収できる形」に分解するはたらきをもつたんぱく質。
胃や腸などで作られ、炭水化物・たんぱく質・脂肪などを小さな分子に分解して体に取り込めるようにします。

酵素が不足すると、せっかく摂った栄養を活かせず、不調につながることも。
まずは、酵素のことを知ることが健康の第一歩です。

酵素のはたらき

消化酵素の役割は、食べたものを「吸収しやすい形」に分解すること。
具体的には、以下のようになります。

• 🍚炭水化物 → 糖

• 🍗たんぱく質 → アミノ酸

• 🥑脂肪 → 脂肪酸とグリセリン

こうして分解された栄養素は、体内に吸収されてエネルギーや細胞の材料として使われます。

酵素と不耐性の関係

乳糖不耐症や果糖不耐症など、最近よく耳にする不調も、消化酵素の不足が関係しています。

🔹 乳糖不耐症は「ラクターゼ」という酵素が足りない状態。
🔹 牛乳などに含まれる乳糖を分解できず、以下のような症状が出やすくなります。

• お腹が張る

• ガスがたまる

• 下痢や腹痛が起こる

このように、特定の酵素が不足していると、一部の食品がうまく消化できずに体に不調をもたらすのです。

主な消化酵素の種類

アミラーゼ：糖質の消化

でんぷんを糖に分解する酵素。
主に以下に含まれています。

• 🌾発芽した穀物（大麦・小麦・とうもろこし）

• 🍌果物（バナナ・マンゴー）

唾液にも含まれていて、実は咀嚼の段階で消化は始まっています。

プロテアーゼ：たんぱく質の消化

肉や魚などのたんぱく質をアミノ酸に分解する酵素。
多く含まれる食品

• 🧂発酵食品（しょうゆ、味噌、キムチ）

• 🥝フルーツ（キウイ、パイナップル）

リパーゼ：脂肪の消化

脂肪を小さく分解し、吸収しやすくしてくれる酵素。
以下の食品に少量含まれています。

• 🥑アボカド

• 🌰ナッツ（アーモンド、くるみ）

• 🌱チアシード、亜麻仁

ラクターゼ：乳糖の分解

牛乳やヨーグルトに含まれる「乳糖」を分解する酵素。
体内（小腸）で作られるもので、食品からは摂取しにくいですが、以下の発酵乳製品は消化の助けになります。

• 🥣ヨーグルト

• 🧫ケフィア

発酵によって、乳糖がある程度分解されているため、ラクターゼが不足していても比較的やさしい食品です。

植物由来の酵素、ブロメライン＆パパイン

どちらも加熱に弱いため、生で摂るのがオススメです。

酵素が足りないときのサイン

こんな不調、思い当たりませんか？

• 🌀食後のお腹の張り

• 💨ガスがたまりやすい

• 🔁下痢・便秘を繰り返す

• 😣肌荒れや慢性的な疲れ

• ⚖️体重が減るのに栄養が足りない感じ

これらは、酵素不足が原因かもしれません。
バランスのよい食生活と、発酵食品・果物などの摂取で酵素の働きをサポートしていきましょう！