「もう料理しなくてもいい?」──そう聞くと少し魅力的に感じるかもしれません。
ローフードは、食材を加熱せずに食べるシンプルな食事法。自然の恵みをそのまま味わえる反面、栄養バランスには少し注意が必要です。今回は、ローフードの基本とメリット、そして上手に取り入れるためのコツを紹介します。
ローフードとは?
ローフードとは、加熱せずに食べることを基本とする食事法のことです。一般的には「食材を40℃以上に加熱しない」ことが基準とされています。
主に食べられるのは以下のような食材です👇
🥦 野菜・果物
🍎 発芽・発酵した穀物や豆類
🌰 ナッツ・種子類
🌿 ハーブ・スパイス
🍯 はちみつ(非加熱)
🫒 コールドプレスオイル
一部の人は、非加熱の動物性食品(例:生の魚やローミルクチーズなど)も取り入れる場合があります。
また、調理といっても乾燥・発酵・ミキサー・漬け込みなどの低温処理にとどまります。
ローフードの健康効果
ローフードの魅力は、栄養素をできるだけ壊さずに摂れることにあります。
🌿 ビタミンCやB群などの熱に弱い栄養素をしっかりキープでき、
💪 食物繊維や抗酸化成分も豊富。
🍀 腸内環境のサポートにも役立つと言われています。
さらに、加工食品を控えることで——
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塩分・砂糖・脂質の摂りすぎを防げる
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消化器への負担が減り、肌や体の調子が整う
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自然な満腹感で食べすぎ防止にも◎
ローフードを続けている人の中には「体が軽くなった」「肌が明るくなった」と感じる人も多いようです✨
ローフード1日メニュー例
生の食材だけでも、組み合わせ次第でこんなにバラエティ豊かに👇
🍽 朝食
・ローフレーク入りミューズリー(ナッツ・りんご・アーモンドミルク)
または
・季節のフルーツサラダ+はちみつ+ナッツ
🥗 昼食
・アボカドとルッコラのサラダ(トマト・キュウリ・かぼちゃの種・オリーブオイルドレッシング)
または
・冷製スープ「ガスパチョ」+発芽穀物のローブレッド
🍌 間食
・チアシードプディング(アーモンドミルク+ブルーベリー)
または
・バナナ・ナッツ・デーツ
🥬 夕食
・野菜寿司(アボカド・きゅうり・にんじん・カリフラワーライス)
または
・ローフードラザニア(ズッキーニ・トマトソース・カシューナッツソース)
どれも見た目がカラフルで満足感たっぷりです🍋
ヴィーガンのローフード実践ポイント
ローフードの中でもヴィーガンスタイルを選ぶ人も多いですが、気をつけたいのは「不足しがちな栄養素」です⚠️
特に注意したいのは👇
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鉄分:ナッツや種子類から摂取
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カルシウム:ブロッコリーなどの葉野菜がおすすめ
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たんぱく質:発芽豆やナッツで補う
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ヨウ素:海藻類(わかめ、昆布など)
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ビタミンB12:サプリメントで補うのが安心
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ビタミンD:きのこや日光浴で自然に摂取
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オメガ3脂肪酸:くるみ・チアシード・亜麻仁
これらを意識することで、植物性でもバランスのとれたローフードが実現できます。
ひと目でわかるポイント
- ✅ローフードは加熱を避け、食材の栄養や生命力をそのまま取り入れる食事法。
- ✅ビタミン・ミネラル・抗酸化成分が豊富で、腸内環境や肌の調子にも良い影響が。
- ✅ただしヴィーガンローフードでは、ビタミンB12や鉄分などが不足しやすいため、補助的にサプリや多様な食材を取り入れるのがおすすめ。
C. Strassner: Die Gießener Rohkost-Studie: Ernährungs- und Gesundheitsstatus von Rohköstlern unter besonderer Berücksichtigung von Protein und Energie. Dissertation (1998)
https://www.uni-giessen.de/de/fbz/fb09/institute/VKE/nutr-ecol/publi/voeff-epid/dissstrassner
K. Abraham et al.: Nutritional Intake and Biomarker Status in Strict Raw Food Eaters. Nutrients (2022)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9105765/